着任のご挨拶

佐原税務署長 関岡 嘉彦

佐原間税会の皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度の人事異動により、東京国税局徴収部から参りました関岡でございます。

過日、開催されました「佐原の大祭」の夏祭りを拝見するとともに、伊能忠敬記念館も併せて拝見させていただきました。伊能忠敬という偉人を輩出するとともに、香取郡市の伝統を守り続けている「佐原」に赴任してきたことを大変光栄に思っております。

前任の飯野署長同様、よろしくお願い申し上げます。

渡辺会長をはじめ佐原間税会の役員並びに会員の皆様方には、日頃から税務行政の円滑な運営に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

佐原間税会におかれましては、中高生を対象とした「税の標語」につきまして、会員の皆様による積極的な募集活動により多数寄せられるとともに、多数の優秀な作品の中から、毎年、「会長賞」及び「署長賞」受賞作品について、貴会が岩部交差点に所有されているシンボルタワーへの掲示を行っていただいております。

さらには、スマートフォン等のモバイル端末を会の広報活動や会員への迅速な情報伝達手段として積極的に取り入れ、LINEを利用した会員増強を計画されるなど、先進的な取り組みを行うことにより、東京国税局間税会連合会に於いて「モデル会」として指定を受けるなど、東京国税局管内の間税会の中でも特に精力的にご活動いただいており、敬服の念に堪えません。

さて、国税庁では、税務行政のデジタル・トランスフォーメーション(DX)として「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会の実現」を目指しており、今年の6月に「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション-税務行政の将来像2023-」を公表しました。これまで以上にe-Taxの推進とキャッシュレス納付等の活用による「納税者の利便性の向上」と「課税・徴収事務の効率化・高度化等」を進めるとともに、新たに「事業者のデジタル化促進」を加えた3つの柱に基づく取り組みを通じ、「適正・公平な課税・徴収の実現」に加えて、「社会全体のDX推進」の観点からも社会に貢献してまいります。

また、今年の10月から消費税の「インボイス制度」が実施されます。佐原税務署といたしましても、引き続き制度への周知・広報を実施するとともに、制度開始後においても、説明会の開催などを通じて事業者に寄り添った対応で制度の定着に努めてまいります。

このような変化に柔軟に対応し、「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という国税庁の使命を的確に果たしていくために、制度の周知・広報等に取り組んでまいりますので、税務行政の良き理解者である佐原間税会の皆様方のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

結びにあたり、佐原間税会の益々のご発展と、役員並びに会員の皆様方のご健勝、事業のご繁栄を祈念いたしまして、私の着任の挨拶とさせていただきます。